イントロ
今回はこちらのツイートについて解説したいと思う。
ビジネスを回すときによく使われている手法のひとつとしてよく聞かれるワードとして「PDCA」があると思うが、この方法では今後の素早い対応が求められることについていけない。
今後は「PDR」へ切り替えて、高速化した世間の波に飲み込まれない対策が必要です。
そもそもPDCAとは?
知らない・分からない方もいるかもしれないので、おさらいをしておこう。「PDCA」とは製造業から出てきた用語で生産に当たり計画を立て実行し定期的に評価・確認を行い、遅れやトラブルを改善して計画に沿うように調整する手法だ。
ここ4,5年前からよく聞かれることが多いと思うが、実は大戦・戦時から使われている。
「PDCA」の用語の意味は次の通りだ。
P: Plan(計画)
D: Do(実行)
C: Check(評価・確認)
A: Act(改善)
問題点を挙げると、過去の経験を踏襲した計画を時間をかけて練り・吟味し、ようやく実行に移すことだ。
つまり、レガシーを踏襲して計画が立てられるため、時代の変化についていけず、成長もないし時間を浪費する。
そして、ロングスパンで実行(製造業では、約半年/1年(半期/期)単位で行う)するため、変化の激しい時代の流れについていけない。
次世代のビジネス手法「PDR」とは!
ハーバードビジネススクールのリンダ・ヒルが考案したマネジメント手法で「PDCA」よりも早いサイクルでタスクを回せる。
なぜかというと、準備は行うが計画は行わない。そして実行のあと直後に応答があり、すぐに仮説と結果検証してまた次の準備に移れるためだ。
つまり導入するメリットは、「計画が必要ない」「スパンが短い」「学びが多い」ことである。
ちなみに、「PDR」の用語の意味は次の通りだ。
P: Prepare(準備)
D: DO(実行)準備に沿って最低限の実行を行う
R: Review(検証)準備の段階で建てた仮説に対して実行・実施していることの検証、結果に応じて次のPを考える
ここで「投資」を例に挙げてくわしくみてみよう。
P: 証券口座に口座を解説する下調べ(信用度や金融商品)を行ったり、投資する資産量や分配などを決める
D: 実際に口座を開設する。お金を入金する。商品を購入する。
R: 仮説と現状を検証しながら、次の準備を実行していく。
例の1週目の答えは予想利益と実利益との差から、2週目の投資先や量についての準備を始めることである。
まとめると「小さなトラブルや変化にとても強い」「仮説と検証を回しまくれる」ということで、マネジメントに特化した手法であるとお判りいただけるだろう。
アウトロ
今回はこんな感じで、今実践している手法を紹介した。
これまでのレガシーを踏襲した方法を実践している方々は、新たな方法として実践してみてはいかがだろうか。