イントロ
社交力を上げて人生を変えていきましょう。
— S.A.-Kakeru (@SA_KKR_0531) December 29, 2020
ポイントは次の6つです。
・目的をもって会話する
・パートナーシップ
・ラポール
・リスニング
・メッセージを伝えない
・インテンション
上記は根拠のある方法ですし、私も実行してチャンスを逃さないようにしています。ぜひ取り入れてみてください。
今回はこのツイートについて、複数回に分けて解説します。
ひと昔前の私は、社交力がなくチャンスを逃していました。それに気が付いた時から、意識を入れ替えてチャンスを可能な限り逃さないようにしています。
みなさんも、社交力がなくチャンスを逃していませんか?
社交力をつけてチャンスを拾い、小さな成功を重ねていきましょう!
それではその方法をご紹介していきます。
初めに(社交力とは)
社交力について見直しておきましょう。
社交力と外交的や内向的は別物です。ちなみに、それぞれの意味合いは次の通りです。
・外交的:他人と話をするのが好き
・内向的:自分の中で決めることが好き
・社交力:スムーズな会話のスキル(外交的・内向的は関係ない)
つまり、外交力とは単なるスキルでありその人のもともとの傾向には依存しないのです。
自転車と同じで、好きでなくても移動が楽になる(早くなる)から使うという感覚のスキルなので、今からでもスキルさえ身に着ければ誰でも上手な会話ができます。
社交力を上げる6つのポイント(今回は3つ紹介)
社交力を上げるには、ポートランド大学の研究で「228個の文献から見つけた6つのポイント」を抑えることで誰でもスムーズに会話を続けることができます。それぞれ章立てて解説していきます。
そのポイントは次の通りです。
- 目的をもって会話する
- パートナーシップ
- ラポール
- リスニング
- メッセージを伝えない
- インテンション
社交力スキル ①「目的をもって会話をすること」
多くの人は、沈黙が耐え切れないから会話を嫌うという傾向にあると思います。ですが、事前に何が目的の集まりでそこから何が得られるか考えておくことで沈黙を解消することができます。
スキルは目的が無いと無用な長物になってしまいます。すごいキレる包丁でも、料理をしない人にとっては必要のないものと同じです。相手とつながりをもって知識を吸収するために会話をするので、目的を明確にしておく必要があります。
【会話の目的6条】
- 「相互理解」
相手の立場を理解する - 「相互学習」
相手がどうやってその立場を手に入れたのかを学ぶこと - 「真実の探求」
求めることをどのように手にしていくのかを互いにディスカッションして決めていくこと(いきなりする人が多い) - 「介入」
相手の考え方を変えようとすること
心理学でも相手のメンタル状態や考え方変えようとするときに介入を使ったり相手を説得したいというときに介入は使われます。会話の方法で、社交がすべて介入になって相手を説得したいとしてしまっている人が多いですが、それでは嫌われてしまいます。そのような人があなたの近くにもいるのではないでしょうか? - 「印象付け」
相手またはそれを聞いている聞き手の人たちに、自分のことを印象付けるための行動のこと - 「強制(非強制)」
環境のせいで相手と会話しなければならなくなってしまったときに、まずは社交の目的を設定して話を進めれば、内容が尽きることはありません。落ち着いて対応しましょう。
社交力スキル ②「パートナーシップ」
会話では、相手と仲良くなろうとするか、張り合おう(ディベート)とするかの2通りしかありません。無意識に相手と張り合おうとする人は社交が下手になります。負けず嫌いや相手の意見に同意したら負けだと考える人がこの失敗例です。
こうなってしまうと、相手に対して警戒心が働いてしまい心を開かなくなるので、会話は弾まないし続きません。
パートナーシップは相手と仲良くなるまたは共同を組むための会話なので、心をオープンにして聞かれたことに受け答えし、相手もそのような状態にいると感じ取れる会話が必要になります。
そのため、次のマインドセットと付和雷同しない方法を理解して実践しましょう。
【社交マインドセット】
- 「相手は実りある会話にするためのパートナー」
カメラで撮影されているShowとして、相手をゲストで自分はMCだと認識することで、相手から聞き出したり盛り上げたりするように心がけようという意識になります。つまり、番組を作り上げるように会話をしていくとよいことがポイントになります。
- 「目指すのは勝利ではなく理解と学習」
相手を解き伏すことが目的ではなく、相手の考えを根掘り葉掘り引っ張り出すことで何かしら学びが得られるかもしれない。せっかくその人との会話に時間を使うなら、そこから学べることを引き出そうということがポイントになります。
- 「意見が合わないときは、なぜそのように考えるのか知る」
相手の意見に賛同をする必要はないが、なぜそのように考えたのかという背景を探りましょう。意見は簡単にぐらつかないので、それを否定したり逆のことへすり替えを行うことは時間を無駄にしますし、関係が悪化してしまいます。
- 「パートナーシップとは議論に賛成や反対ではない」
会話におけるパートナーシップとは、肩を組んで連合を組むわけではありません。従って、自分の意見を相手に強制させる必要はないのです。相手の意見を聞いてもそれに対して賛否を回答するのではなく、その方法も素敵ですねというとらえ方をすることが大切です。この理解がないことで、他人と違うことで勝手に裏切られた気分になってしまうので損をしてしまいます。
【付和雷同をしない3つのステップ】
- 自分に言い聞かせる(対話の目標を明確に)
人間は考え方も違うし人生経験も違うので、なぜその結論になったのかということが大切です。そのため、そのことを探っていくことで単なる同調を防ぐことができます。
- 相手に余裕を与える(プレッシャーを解いてあげる)
自分または相手がプレッシャーを感じたときに会話は終了してしまいます。そのため、相手に退路を与えながら慎重に話をしていくことが大切です。「話したくなければ言わなくていいのですが…」ということを付けて、「でも何々が知りたいから聞きたいんです」ということを付けると、相手はあなたのことを信頼して話をしてくれます。そして、初対面でプライベートなことまで聞き出せる関係性を作れれば、今後も話をしたいと思ってくれる大切な人として認識されます。
- 好奇心を発動させる(社交で最も大事)
会話している間は、自分がどうしても賛同できないことが発生します。この時にズバッと否定してしまうと、会話が終了して沈黙してしまう。その時は「どうしてこの人はそんなことを信じているのだろう」とか「どうしてその人はそのことを信じることになったのだろう」ということに好奇心を働かせることで解決します。
例えば、「最近この糖質吸収をブロックサプリがオススメだよ」と言われたときに、「サプリは信じていないから」とか反応をするとそこで終わってしまいます。そのため、「糖質制限をしているのですね」とか「健康を気にしているのですね」ということへ話を振ると、相手はどんどんと次のことを話し続けてくれます。
つまり、サプリに興味を持った理由が知りたいということに話をすり替えていくことが大切です。人間というのは自分に興味を持ってもらいたい生き物なので、その人は何について聞いてほしいのかなということを探っていくことが必要ということです。
社交力スキル ③「ラポール」
相手との共感に基づいた信頼関係を作ることを意味します。
なるべく短時間で深い関係を作ることを目的に使えるスキルで、3回くらいあって連絡先だけを交換する程度ではなく、いざというときに頼れることができる関係の構築に必要な方法です。
【ラポール作りの6つのポイント】
- 1番言いたいことを最初に言わない
挨拶をしただけの仲で、いきなり本題に入られても相手はあなたの意見に耳を傾けてはくれないでしょう。多くの場合は、名刺交換でこれを済ませている人が多いですが、まずは人となりくらいを話してから、話始めることで信頼をしてもらえます。
- 初対面の人と会話する場合
天気や時事ネタをは入り口にするのはいいがそれをダラダラと続けてはいけません。すぐに次のラポール用の6つの質問をしていくようにしましょう。
①それがあなたにとって重要な理由を教えてもらう
まずは相手に興味があることをアピールしましょう。
②興味をもったきっかけを教えてもらう
なぜなぜ興味があるのか深堀りしましょう。
③自由な時間はどういった風に過ごしていますか?
短い時間から長い時間までの使い方を聞き出すことで、共通点を探れます。
④あなたが今一番はまっているものは?
1,2に近いですが相手の興味関心を探ることは大切です。
⑤学生時代のあだ名は? または何て呼んだら良いですか?
この場合、ニックネームは苗字ではなく名前に関することになるので、
相手に急接近することができるでしょう!
⑥相手の知識に関する質問
知識は相手が努力や人生を傾けてきたものなので、掘り下げていくこと
で相手の信頼感を勝ち取れます。
- 共通点探し
1,2を使って共通点を探すことが大切です。
- パラレルトークの禁止
相手が言ったことをきっかけに自分のことを話し出してしまうと嫌われます!
本当は自分の話をしたいことだけど、話はじめは相手に譲ることで嫌な感じを与えていないように錯覚してしまっている人がよく使っています。特に人生経験の多い高年齢の方に多く見られますね。
- コールアウトの禁止
道徳的に相手に指示や命令してしまうことの意味です。道徳は信念や宗教のようなもので、それが正しいと思い込んだ偏った考えから、それを押し付けてことになるのでやめましょう!
- 相手に反論されても礼儀正しく対応する
反論されると、ついつい感情的になってしまいがちですが、感情をコントロールして好奇心をもってその反論の根拠を深堀りして聴いていくことが大切です。そうすることで、自分とは対立する立場の人とも良い関係を築いていくことができます。
つまり、人は信頼してもらえる人と深いつながりを持つようになるので、人たらしと思われるようなトーク術を磨くことによって
人のつながりを深めていこうということが「ラポール」ということになります。
アウトロ
今回はボリュームが多いので、2部構成にします。
ここまでの内容は初心者向けになりますので、まずはこの内容を実践して身に着けることをオススメします。次回以降に残りの「リスニング, メッセージを伝えない, インテンション」について解説していこうと思います。