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負けないココロの作り方【スポーツ心理学より】

イントロ

今回は昨日の記事とは別のストレスコーピングテクニックをご紹介します。
緊張に強くなる方法【スポーツ心理学より】

いざというときに行動や成果を出せないのは、あなたにその力がないわけではなく、学習・習得方法が間違えているからです。練習ではうまくいくけど、本番ではダメだったということにならないようになるテクニックを紹介していきます。

これは2000年にバーミンガム大学の論文で発表された研究結果です。それでは詳しく見ていきましょう。

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学習(習得)方法とそれぞれの違い

まず、学習方法ですが、2つあります。「暗示的学習」と「明示的学習」です。

 暗示的学習というのは、比喩を使って説明されたことを覚えようとすることです。例えば、テニスでサーブをするときのことを思い浮かべてください。「カラダをバネのようにしなれせるとサーブができます!」とザックリした説明になります。

 明示的学習というのは、細かく説明されたことを覚えようとすることです。例えば、さきほどのテニスのサーブの場合、「ボールを頭よりも高く放り、カラダでを三日月の形を作り、ボールの高さがちょうどよいときにラケットを振ってボールを飛ばす!」と言うような細かい説明から学ぶことです。

 練習では、圧倒的に明示的学習のほうが飲み込みが早いと言うことがわかっています。また、ズブの素人には明示的暗示でなければ理解できないでしょう。しかし、これが試合になった場合は違ってきます。動作で覚えた明示的学習では、緊張によってその動作を思い出せなかったり、繰り返しで同じことを行えなくなってしまったのです。

 暗示的学習の場合、カラダの感覚を利用して記憶するため習慣化がされています。そのため、緊張などを受けても無意識でそれができてしまうということです。

発展的な使い方

 暗示的学習のほうがいざというときにも使えるからといっても、初めからそれで学習することは難しいかもしれません。また、そのような教え方をする指導者でもないかもしれません。そのようなときは、明示的学習で学び、暗示的学習として自身で置き換えてしまいましょう!

 テニスのサーブの例を持ってきます。「ボールを頭よりも高く放り、カラダでを三日月の形を作り、ボールの高さがちょうどよいときにラケットを振ってボールを飛ばす!」と教わったとしましょう。これを暗示的学習に置き換えるとすれば、ボールの放り方は肘を曲げずに行い、それ同時に逆の手を引いてカラダを傾け、ボールの落下に合わせてラケットを振るということになります。
 つまり、動作ごとに合わせてカラダの感覚を確かめて、うまくいったときの感覚で記憶してしまうということになります。するとそれが自動的にできるようになるので、強いプレッシャーやストレスを感じても影響が出ないようになります。

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アウトロ

 今回は昨日の記事に続いて、スポーツ心理学から学んだストレスコーピングテクニックをご紹介しました。私は中学から大学までテニスを行っていまして、途中でその方法に出会ってからは常にその方法を意識して動作の習慣化を行っていました。

途中から「お遊びモード」や他大学サークル試合を称した「合コンモード」にスイッチングしてしまったので特に競技の成績は残していません(笑

しかし、ある意味別なプレッシャーのなかでも普段どおり行えていたことからも、「暗示的学習」の効果は高いと確信しています。みなさんもどこかに適応できないか検討してみてはいかがでしょうか。

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