イントロ
数年前から毎日朝晩に血圧計測を行っている私も知らなかった、正しい血圧計測の方法をご紹介します。基本的な測定方法「ベルトの巻き方」や「ベルトの巻く位置」や「計測姿勢」などについては、メーカーHPや取扱説明書をご確認ください。【How To はこちら】
今回は科学的に身体的異常を見つけやすくするための応用方法のご紹介です。それでは詳しく見ていきましょう!
結論
片腕だけでは異常を見逃します。これからは両腕を計測するようにしましょう!
これが今回の結論です。両腕の測定結果で、10ポイント以上も血圧差がある場合には、専門医への受診をオススメします。なぜなら両腕の不一致はほとんどの心臓病の根本原因である動脈硬化の初期症状の予兆である可能性が高いからです。
セルフチェックで予兆を検出できれば、将来的に「心臓発作, 脳卒中, その他の早死」のリスクを回避することができるので、これからは両腕を測定して各腕3回ずつ行い、結果のばらつきがないことを確認することも大切です。
研究内容・結果
高血圧ではない54,000人の被験者の両腕の血圧を測定した24の研究結果をメタ解析したところ、両腕の血圧差が5ポイント以上見られることで心臓発作や脳卒中のリスクが9%上昇し、10年以内に心血管死が6%増加することが確認されました。
両腕で血圧差が発生するのは、通常動脈に脂肪性プラークが蓄積されるため、血管が細くなるのが原因とされています。
家でできる対策としては、手持ちの血圧計で毎日測定して異常がないことを確認するとともに、左右差でばらつきがないことにも注目しなければいけないということです。この時、ポータブルの血圧計は多少の誤差が出るので、「片腕3回の平均を取り」「左右のばらつきが10ポイント以上」見られるようなら専門医への受診をして、精密検査を行ったほうが良いでしょう。
アウトロ
今回はこんな感じで、健康オタクの私もつい最近知った驚愕の事実をお伝えしました。よく考えればその通りなのですが、成人の血管を1本にまとめると10万kmにもなります。これは地球2周半に相当する長さなので、左右の腕や両足のどこかに脂肪性プラークが偏って貯まってしまっても仕方ないですよね。
そのため、まずは両腕で日常的にチェックをすることが必須です。また、脂肪性プラークが貯まらない食事を摂ることが望ましいです。食事の内容などは過去記事にもしていますし、脂肪性プラークについてフォーカスした記事も今後起こす予定です。
医療の発展により寿命が伸びています。しかし、高齢期に生活習慣病などで通院しながらの生活は健康的ではないですし、医者に通う日常ではQOL(クオリティーオブライフ)が下がります。そのため、若いうちから健康を気遣った食事と、適度な運動を心がけましょう!
最後にオススメ書籍やアイテムのご紹介です。
・POWERS OF TWO 二人で一人の天才
そして最後にお願いです。
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