イントロ
今回は前回の記事の続きです。前編をご覧になっていない方はまずそちらからチェックを行ってください。後編の今回は、無駄遣いをしなくする方法をご紹介していきます。方法は3つありますので、どれか合いそうなものを選んで実践してみてください。
それでは詳しく見ていきましょう。
方法1 郷愁戦略
人間は感情的な生き物なので、そこを心理的にうまく活用した方法です。過去の良い思い出を思いかえして、懐かしみを感じてそれを再構築したいと思えることを探します。過去に自分が感じた良い思い出を再現したいと言う強い気持ちがあれば、その目的達成に向けてムダなお金を使うことが無くなる結果、お金が貯まるという方法です。
例えば、私は昔夏休みなどの長期休暇におじいちゃん家へ行くのが好きでした。田舎だったので、山遊びや川遊びができるということもありますが、大工家業を行っていて立派なお家だったということが大きなポイントです。なので私の場合は、注文住宅でフルオーダーのこだわりの家を建てたいと思えばムダな出費を抑えてお金がザクザク貯まるということです。
心理的なポイントとしては、人間は懐かしいものから安心感を感じ、そこに貯金する目標を結び付けることで、お金が貯まりやすくなるということです。「いついつまでにいくらを目標とする」としてもその目標を達成することは難しく、夢半ばで諦めてしまうでしょう。その数値目標に感情を入れることで、達成したときの感動を貯めている段階から感じることができるので、挫折することがなくなります。
つまるところ、「モチベーションコントロール」が大切ということになります。そして、これはお金以外にも使える技術ですので、別のことにも応用してみてください。
方法2 感謝の日記をつけよう
毎日誰かに対して感謝の気持ちを一言書きましょう。踏みとどまるには、感謝の気持が大切です。
ここで研究データを出します。
- 過去に感謝した出来事を書いてもらったグループ
- 過去の良かった出来事を書いてもらったグループ
- 何も感情がない出来事を書いてもらったグループ
3つのグループに分けます。そしてそれぞれ書き出してもらったあとに、次の質問をします。「今5000円もらうのと、3日後に5500円もらうのとどちらがいいですか？」すると、3日後を選択したのは過去に感謝したグループのみで、そのグループの中でも圧倒的に高い割合を出していたというのです。
3日で1割も利息が付くので、誰がどう見ても3日後を選んだほうがいいのに、自分ばかりのことを考えていたり、何の感情もない人たちは、目先の利益を追ってしまうということがわかっています。その反対に、「今自分がこうやっていられるのは、何々があったからだ」と他人に感謝の気持を感じられると忍耐力や自制心がついて正しい判断が下せるようになるのです。
心理的用語では「セルフコントロール」と言われており、幸福度もお金も増えるし、自制心も付くのでいい事づくしです。また、長期的に見てマイナスなことに対しての耐性も付きますので、これもまた別のことへ応用が効きます。ぜひ別のことへも試していってください。
循環型思考
我々は、過去を変えることはできないし、未来を正確に予測することもできません。そのため、今日と同じ日が続いていくし、人生はその積み重ねであると思うことこそが大切というわけです。
つまり、「明日からやろう」ということを考える人にはいつまで経っても明日は来ず、常に来るのは今日と同じ日であるため、結局何もできないのです。逆に、「今日から少しづつでもいいからやろう」と思える人はその積み重ねができるので、目標を達成することができるのです。
別の考え方もあります。先週一週間の出費をまとめてみてください。それが今後50週間分続くと1年が終わってしまうし、それがその年の合計出費ということになります。
アウトロ
今回は2部構成にして、前編で原因の追求を後編でその対策方法をご紹介しました。その対策方法は3つで「郷愁戦略」と「感謝の日記」と「循環型思考」です。手っ取り早くお金を貯めたいのなら「郷愁戦略」圧倒的です。
これは、お金のセミナーに参加してお金を貯める意識をしても2割くらいしか増えないのですが、「郷愁戦略」では7割も貯金額が増えると言う結果が出ているためです。しかし、心理的なことを学ぶという観点でいうと、全てを実践してほしいと思っています。
それでは良い錬金術生活をお過ごしください。
最後にオススメ書籍とアイテムのご紹介です。
貯めたお金は働かせて自動で増やしていきましょう！
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