イントロ
10代と30代で観た感想は変わるなと実感しました。
— S.A.-Kakeru (@SA_KKR_0531) February 6, 2021
今回見たのは「ランボー1」です。
当時はランボーの肉体美とサバイバル術に注目していましたが、現在はストーリーです。
「異端は排除される」「戦争によって負ったキズ」に目を向けると本当に良い作品だなと実感しました。https://t.co/e3HVgmmhan
今回はこのツイートについて解説します。
映画の内容って、その時々の感覚や状況によって別の解釈をするので面白いなと改めて感じました。今回は、シルベスター・スタローンの「ランボー1」を見返して観たのですが、新たな発見をしたので、そのことについて詳しくお伝えしていこうと思います。
10代前半の頃の感想
10代のオトコなんてバカ丸出しで、遊びや喧嘩の毎日です。そんな時代に「ランボー」を見るやつは、決まってジョンの体術やサバイバル術に注目しています。そのため、戦場帰りの兵士が街中で暴れまわっているだけの映画という印象で終わってしまうと思います。
今見返してみた感想 (30代前半)
約20年の時を経て、私は「ランボー1」を見返してみました。そこで思ったことは、なんて人間は残酷で、欠陥品なのだろうと言うことです。次から、少し長くなりますがストーリーも少し含めていきます。
感想詳細(ネタバレを含みます)
シルベスター・スタローン演じるジョンは、ベトナム戦争から帰還した兵士で帰還後は一般人として、通常の生活を送ることになりました。しかし、それまでの多くの時間を兵士として訓練などに充ててきたので、日常には馴染めず、ベトナム戦争時代の戦友を訪ねますが、病死しており、自分が唯一の生き残りで有ることを知るのです…
そして、サバイバルナイフを所持していたことから保安官事務所へ連行され、取り調べを受けることになります。ここで、ベトナム戦争の辛い記憶がフラッシュバックして、自我を失い戦闘が始まってしまいます。
話は飛んで、ベトナム戦争時の上官である、サミュエル大佐が登場してランボーも取り乱していた心が落ち着きを見せます。ここで、戦友が皆亡くなり唯一の生き残りであることや、戦争では何百万ドルもの兵器を与えられて兵士を率いていたのに、日常で仕事をするとそんな過去の栄光などは通用せず、簡単な仕事にも付けないことへの不満を抱えていることを明らかにします。
ここで再び戦闘が始まり、ラストでは再度保安官事務所へ向かいます。保安官事務所で籠城をしているランボーに対して、交渉を請け負った大佐。ベトナム戦争で負ったPTSDの影響で7年前に終結した戦争が今でも続いていると感じていると感じていること、戦時中の仲間と語った戦後の過ごしをともにする仲間もいない孤立状態の寂しさを直接大佐にぶつける。凄惨な事件の背後にある悲劇を知った大佐は、ただランボーをその胸に抱きとめることしかできずに終わることになります。
物語のポイントとしては、「孤立無援」と「過去は引き継げない」と「PTSD」です。
まず「孤立無援」ですが、人間は変化を嫌う生き物で、ヒョンと現れた異端児に対して敵対心を持ちます。そして、それがどんなやつなのか探るため、攻撃を始めるのです。そして、相手が少数であるとよりその感情がエスカレートします。よってたかって攻撃をするのです。人間は恐ろしいですね。
続いて「過去は引き継げない」です。自分が過去にどんなことをしてきたという誇れることがあっても、現在のことでそれが活かせることができないのならば意味がありません。例えば転職がわかり易い例ですね。どれだけできる人材であっても、異業種への転職では何の役にも立ちませんね!
最後に「PTSD」です。過去に経験した残酷なことや恐怖を強く感じたことはココロの傷となり、一生抱えていくことになります。それを随所で思い出して、嫌な気分になったり、取り乱すこともあるでしょう。そんなことを今後も抱え続けなければならないとは、人間はなんて欠陥品なんだ!
アウトロ
今回はこんな感じで、映画の感想を長々とお話しました。
私も約30年という長い人生を送ってきて、良いこと悪いこと様々な経験をしてきました。その結果、今回私が共感した3つのポイント「孤立無援・過去は引き継げない・PTSD」が私のココロを打ち、とても感動したと同時にこの頃から人間の性質は変わっていないのだということを教えてもらえる良い作品だと感じました。
そして現在はウィズコロナ時代です。この長く続く過酷な状況は、多くの人を苦しめています。人によっては、それが原因で「PTSD」を抱えることになるかもしれません。しかし、安心してください。人は人生で過酷なことが一度は訪れると言われますし、多くの研究からでは、それがほとんど1回だけだということもわかっています。つまり、現状を乗り切れば、将来は安泰だということです。
長くなりましたので、これにて締めたいと思います。人間とは残酷で弱い生き物だということが鮮明に描かれている映画「ランボー1」ぜひ再びご覧になってはいかがでしょうか!
そして最後にお願いです。
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