本内容は前ブログに2020年9月21日に掲載していた内容のアーカイブです。
カーシェア・レンタカーの状況・実情
困難とともに過ごす日々が続くなかで、いかに安心安全な方法で移動をするかと考えたときに、公共交通つまりはバスや電車を使用することはよほど長距離ではない限り避けるべきであると考えている。
今年の2月に車を手放してから通勤はバイクやロードバイクを使い、心のゆとりを求めた自由を満喫している。
しかし、車を手放してからというものの、買い出しに行ってもリュックに入るだけしか買うことができず、少々不便を感じていることも事実であった。
今回は、カーシェアを利用して久々(GR Supra以来なので半年ぶり…)に車に乗った筆者が感じた事や、最新車両の搭載技術などを紹介したいと思う。
レンタル会社の状況・実情
各メーカーの関連企業でリースやレンタル事業を展開しているが、どこも対面での受付が必要でこの困難な状況に適応できていないのが現状である。
そんな中、事前予約または空き状況をタイムリーに確認して予約することで駐車場に置いてある車を使用できるサービスも展開されている。
このサービスは数年前から展開されているカーシェアリングというサービスになるのだが、有名どころでは「タイムズカーシェア」と「Nissan e-シェアモビ」が挙げられる。
「タイムズカーシェア」は以前マツダの傘下の企業であったが、独立してこの名称になっていて、「Nissan e-シェアモビ」は言わずもがな日産の傘下である。
このようなカーシェアを利用することで自家用車を持っていなくても、同様の安心のもとクルマを使用できるので、この新たな世界では必須の要件を満たしている。
※不特定多数が過去利用しているということは忘れてはならないが…
そのため、今回は最新クルマ状況の調査もかねて「Nissan e-シェアモビ」から「Serena e-Power」を借りることとした。
念のため本項をもう少し綴るが、カーシェアも弱点があることを忘れてはならない。上記の感染症対策もその通りだが、スタッフがいないということは乗り出し前の外装傷や内装汚れは自身で行い、もしも何かあれば報告を入れる必要がある。クルマの操作や搭載技術の詳細については自身で調べる必要があることなどだろうか。
この点では対面でのレンタルが勝っていて、車内の清掃までしっかり行ってくれている(はず)ということを考えると人によるサービスも切り離せないところがある。
※シェアモビサイトには「こまめな清掃でクリーンな社内」との記載もあるが、予約が詰まっているとき特に深夜帯での清掃が入っているのか怪しいものだ
Nissan e-シェアモビ 使用記
前述のことから、今回は「Nissan e-シェアモビ」を使うことにしたが、予約方法や利用料金については下記リンクで確認できるので今回は割愛する。
利用方法: https://e-sharemobi.com/guide/
利用料金: https://e-sharemobi.com/price/
さて、実際にクルマを使用するときの話になるが、人を介せずに利用ができるということでから、どのようしてクルマをアクティベートするかが疑問に思われると思う。
実は面白い技術が入っていて、運転免許証を窓ガラスの特定の位置にかざすことで初回の開錠と最後の施錠ができるようになっているのだ。間違えて途中の施錠もこちらでやってしまうと利用終了の判定になってしまうので気を付けてほしい(笑
上記の方法で施錠された車が置いてあるため、待機車両がいたずらをされないという算段である。この方法がタイムズでは会員カードで行うので、持ち物ミニマリストの筆者にはカード一枚の差ではあるが非常に大きい。
次は利用中の燃料についてだが、そもそもEVまたはハイブリッド車のため低燃費であり、使用中に燃料が半分を切った場合は給油(チャージ)が必要ではあるが、備え付けの給油(チャージ)カードを使用するので利用者はここでお金を使う必要がない。
また、給油(チャージ)が必要だった場合は利用時間のおまけが受けられるのでそのあたりもうれしいポイントだ(おまけを受ける条件もあるので詳細はそちらを確認してくれ)
遠出をする際にもETCがカード付で利用できるので、高速料金の支払う必要がないのもうれしい。クルマを所有していない人はETCカードも持っていないことが多いと思うので高速利用を避けると思うのだが、この点は安心して使用できるのはありがたい。
Serena e-Power 試乗記
車両には「Pro-Pilot(自動運転レベル2)」つまりはドライブ(アクセル・ブレーキ)かステアリングまたはその両方の操作を行ってくれるので、運転にゆとりが持てるため同乗者との会話への余裕が出てお出かけの楽しみが広がることであろう(あくまでもレベル2ではアシストであり、責任は運転者にあることをお忘れなく!!)
「e-Power Drive」が搭載されており、アクセルのみでの車両の加減速ができるため運転者の負担が減らすことができるが、Pro-Pilotを常用することでそもそも運転者の負担が大きく減るのでこの機能の魅力はSerenaでは感じられなかった。
その他にもインテリジェントルームミラー(後方カメラ映像がルームミラーに映る)やインテリジェントアラウンドビューモニター(バックギア時、クルマを真上から空撮しているような映像がナビに映し出される)が搭載されているが、真新しい技術ではないので割愛する。
カーシェア・Serena 総括
Serena e-Powerに乗って感じられた技術の進歩としてはやはりPro-Pilotである。
これまでNissan FUGAを所有し長く乗っていたものの意見とは思われないかもしれないが、Pro-Pilotをオンにした状態で法定速度以下のトラックの後ろを1時間ほどずっと走っていてもストレスに感じることがなかった。
つまり自動運転(最低でもレベル2)がすべてのクルマに搭載されることで運転者の負担が軽減してストレスがなくなり、危険運転がこの世からなくなるのではないかということを感じられた。
そして、自動運転搭載が公道を走る条件となる時代が来れば、所有する人が減るため駐車場が最低限でよくなり、空いた場所で別のことが行える時代の想像が容易にできるくらいの完成度と時代の進歩を感じることができた。
おまけ
通常は4輪車を自動車または車と表記するところだが、今回はクルマに統一していた。
これには訳があり、筆者の所感では走りを追求するなら4輪ではなく2輪であると考えているためだ。つまりは、2輪は人間能力を向上させるもの、4輪はトランスポーテーション(人や荷物を運ぶもの)ということだ。
このように考えるため、クルマには操縦快適性と積載量を求めるようになり、セダンかスポーツカーが良い!という考えから、ミニバンなどの大きな車両が楽でいい!となった。